第10回みるみるセミナー(2023年3月)において、視能訓練士森澤友博先生にお話いただいた視力検査キット「ベビー・アイサイト」についてあらためてご紹介します。
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森澤友博先生は高知市で視能訓練士&眼鏡店経営者としてご活躍されています。
地域貢献を志す方々との出会い、幼稚園保育園での視力検査普及への取り組みなどをご講演いただきました。
現在、3歳児健診へのSVS(スポットビジョンスクリーナー)導入が各自治体で進んでおり、
令和4年度の屈折検査実施率は自治体の7割を超えました。(前年28.4%→70.8%に劇的増加)
【速報】3 歳児健診への屈折検査導入状況(PDF:1,018KB)
公益社団法人日本眼科医会 2022年10月04日
中でも高知県は早々に導入率100%。森澤先生はじめ地域の方々のお取り組みも大きな要因ではないかと推察しています。
幼児が楽しみながら答える視力検査キット
「ベビー・アイサイト」は、幼児でもゲーム感覚でこたえられる視力検査キットです。
ランドルト環をかじられたドーナッツと見立てて「たべたのだあれ?」と回答しながら、スクリーニング検査が可能です。
販売元は、高知市の土木設計関連企業、有限会社創友さん。
宮崎洋一社長が「自分たちも子どもの未来に貢献したい!」という志のもと、採算度外視の販売を続けておられます。
みるみるPJも、子どもに関わる職種向け勉強会などで活用させていただいており、「へー!これイイですね!」とどこでもたいへん好評です。
ご興味のある眼科様は、創友さんのHPからお問い合わせください。
検査の前に日常の「慣れ」が必要
ベビー・アイサイトによる視力検査には、このゲーム?に対する慣れが必要です。動物4キャラクターの登場、ドーナッツを誰かが食べたよ!を見て答えるというルールを子どもたちに理解してもらう必要があります。
そこで、創友さんでは視力検査に備える練習用アプリ「視力あそび」と「練習用絵本」も作られています。
ご興味のある方は、下記からアプリをダウンロードしてみてください。
日常から子どもに親しんでもらうと、園内視力検査がとてもスムーズになります。
園での視力検査普及
3歳児健診後、子どもたちの弱視発見機会のほとんどは就学前健診まで待たねばなりません。
この期間は視覚感受性期の重要な時期であり、
3歳児健診で要精密検査対象のかなりの割合が眼科未受診という問題もあります。
みるみるPJは創友さんや森澤先生らのお取り組みに心から賛同し、福岡市をはじめ各地の方々と協力しながら、保育園幼稚園での視力スクリーニング検査の普及を目指して活動していきます。
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