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幼稚園保育園内の視力検査

早期発見と3歳児健診

子どもの弱視斜視はとにかく早期発見が重要です。

かつては小学校入学後の視力検査(学校健診)で見つかるケースが多かったのですが、平成4年から3歳児健診において眼科項目が加わりました。家庭で視力検査を親子でしてくるという形式の自治体も多いため見逃しも残るなか、SVS(スポットビジョンスクリーナー)による3歳児健診会場でのスクリーニング検査普及が始まっています。

(参考)視能訓練士平良のみるみる日記“3歳児健診とSVS” https://mirumirunet.com/news/1701/


このように3歳児健診での発見率向上に期待がかかりますが、いくつか課題もあります。

✓3歳児健診受診率がそもそも100%ではないこと

✓SVSを採用しても100%必ず発見できるわけではないこと

✓「屈折検査」と「視力検査」二つの検査併用が望ましいが健診会場での実現はなかなか難しいこと(SVSは屈折検査の一つ)

✓ 何らかの異常が指摘され眼科受診を薦められた保護者のかなりの割合で「結局眼科を受診しなかった」というケースがみられ、せっかくの発見機会が損なわれていること

注:日本眼科医会平成24年度三歳児眼科検診調査報告(Ⅴ)では眼科受診率62.1%

3歳児健診はとても重要な発見機会であり充実化が必要なのですが、これだけで完璧な発見体制とするには無理があると考えられます。

幼稚園/保育園での検査も重要!

3歳児健診のあと、行政による検査機会は就学前健診(就学時健康診断。小学校入学5~6か月前に実施)が存在します。3歳児~就学前の期間は視覚発達の上でとても重要な期間であり、もし3歳児で見逃された場合のこの数年間のロスはとても大きいものがあります。

そこで、幼稚園/保育園で年2回行われている健康診断においても、しっかりと視力検査を実施していこうという活動が全国各地で行われています。

高知から~創友 宮崎社長、来訪!

先日、わざわざ高知市から福岡へ、有限会社創友宮崎洋一社長にお越しいただきました。

宮崎社長は建設業界の方ですが、早くから地域の幼稚園保育園での視力検査実施を推進していらっしゃる”志士”です。

みるみる手帳第4版クラウドファンディングにもご支援いただいたうえに、園児向け視力検査キット【ベビーアイサイトキット】をご寄贈くださいました。

高知での取り組み詳細をご教示いただきました。高知市では宮崎さんや視能訓練士の森澤友博先生が中心となって早くから幼稚園保育園での視力検査を実施。何人ものお子様の見えみくさを発見され、眼科受診に繋げています。

数々の課題を克服しながら前に進み多くの園児視力検査実施に至ったお話。力が湧き立つような事例の数々。あっという間の時間でした。志ある方々の行動力にはいつもながら胸が熱くなる思いがします。

みるみるプロジェクトも、福岡市とその近郊で、 3歳児健診で満足することなく園児たちの視力検査を推進してまいります。

宮崎社長このたびは貴重なお話の数々ありがとうございました

 有限会社創友 ベビーアイサイトhttps://soyu-ec.co.jp/tabetanodaare/


福岡市および近郊の幼稚園/保育園関係者の方々へ

園児の視力検査実施にご興味のある関係者の方は、みるみるプロジェクトまでお問い合わせください。ベビーアイサイトを用いた視力検査を視能訓練士がサポートします。

今後みるみるプロジェクトではこの園児への視力検査活動についても取り組み、報告してまいります。

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