2022.05.31

連携とは互いのリスペクト


こんにちは、みるみるプロジェクト視能訓練士の平良です。

今日は、先日開催した【みるみるSHOPフォーラム】についてお話ししたいと思います。

“みるみるSHOP”とみんなの輪

みるみるプロジェクトは、眼科医/視能訓練士/メガネ専門店/関連メーカーが連携して、こどもの眼を守り育てるネットワークを目指しています。

眼科でめがね処方に関わる視能訓練士にとって、眼科受診の後「どこでどんなメガネを作るか」「高い対応力や技術力をもったお店でフォローを受けられるか」はとても関心の高いところです。できる限り、こどもめがねを扱うメガネ店さんには保護者様の気持ちに寄り添い、お子様をしっかりと見守り、眼科側の状況にも配慮しながらよりベストな提案をしてくださるお店であって欲しいと願ってきました。

また逆に視能訓練士としてもっとメガネ店さんから教わりたいです。実際、視能訓練士人生の中でたくさんのメガネ店さんとの出会いがあり、メガネのプロの立場から様々なことを教えていただいてきました。

お子様たちの心豊かな成長…もっと役に立ちたいなと目指していくと、こうしたメガネ店や関連メーカーさんとの異業種交流がとっても大切なんです。

そこで、プロジェクトでは全国のメガネ専門店様に呼びかけ、プロジェクトの一員として一緒に学び合ってくださる【みるみるSHOP】に加盟いただくよう呼びかけています。おかげ様で現在、九州沖縄東京長野の21店舗が“みるみるSHOP”としてこどもめがねに一緒に取り組んでくださっています。

感染症拡大の情勢下でリアル開催できずにいた「みるみるSHOPフォーラム」、今回念願かなって初開催できました!

眼のプロ集合 学びあいの場をルポ!

会場は大里眼科クリニック(北九州市)。小児眼科50年取り組まれてきた師匠:辰巳貞子先生が創立され私の勤務先でもあります。参加者は、メガネのヨネザワ各店/メルック和白店田島店長/ニコンエシロールさん(レンズメーカー)/他眼科の視能訓練士/そして3歳から大里眼科で斜視治療し視能訓練士を目指して学校に通う学生さんも参加してくれました。

最初に辰巳貞子先生が、こどもの眼の発達と斜視弱視についてわかりやすくお話しくださいました。こどものメガネ処方箋を受け取る立場として知っておきたい貴重な医学的解説。メガネ業界の皆さんにとっても新鮮でとても勉強になったと喜ばれました。

小児眼科検査機器体験

続いて、小児眼科ではどのような検査が行われているのか?両眼視機能の大切さをあらためて感じていただく意味でも重要な検査機器体験会を行いました。

検査の解説や体験会は視能訓練士で手分けして担当。SVS(スポットビジョンスクリーナー)によるスクリーニング検査の普及は、弱視斜視の早期発見化を促進するのではと大いに期待されています。また想像以上に多岐にわたる検査項目のあれこれに、メガネ業界の皆さんにとって「驚きました!」「体験すると理解が進みますね!」と好評でした。

(参照)3歳児健診とSVS https://mirumirunet.com/news/1701/

読み書き/キャッチボールなど様々な経験を通して心豊かな成長を。そのために両眼視機能をしっかり獲得しようねという検査治療訓練の目的についてお伝え出来たのではないかと思います。参加者皆さんが熱心に質問いただき胸が熱くなりました。

プロの技術!メガネフィッティング

めがねはどこで買っても同じ…では全然ないですよね。こどもめがねは成長をたすけ伴走する大切な存在。眼科としては特に、長期間にわたり正しい装用位置でかけ続けられるフィッティング技術を持ったメガネ店さんを頼りにしています。

福岡市で30年にわたりこどもめがね専門で活躍してこられた田島隆二さん(メルック和白店)に、培って来られたフィッティング技術を惜しみなくお伝えする講習をしていただきました。参加のメガネ店さんは皆さん長年のプロ。それでもこどもめがねに特化した技術はあらためて気づきの多い内容だったととても好評でした。

なにより、私たち視能訓練士がこの技術をあらためて目の当たりにし、メガネ店さんへのリスペクトと連携の大切さを再認識するとてもありがたい時間でした。優れたフィッティングのめがねをかけたお子様は眼科外来で拝見していてもすぐわかります。保護者様からも「縄跳びしてもズレないんですよね」「あのお店でないとこの子が嫌がるんです」という声をよく聞きます。

やっぱり!こどもの笑顔が一番

フィッティング講習の仕上げには素敵なモデルさんが登場!5歳と3歳のとっても可愛らしい兄妹が来てくれました。皆さんが日常鍛えた腕を振るいこどもめがねフィッティング!

こどもは本当に素晴らしい存在ですよね。大人たちが熱心に、ときに難しい顔をして学びあっているなか、兄妹登場によりガラッと空気が一変。笑い声とお歌が飛び交うなんとも微笑ましく賑やかな雰囲気になりました。

メガネのヨネザワ皆さんもとても素敵でした。お子様への声かけや会話一つとっても、日常からこどもめがねに真剣に取り組みそしてお子様への愛情に溢れたお人柄なんだなとすぐわかりましたよ。プロの所作は裏切りませんね、本当、すぐ伝わってきます。とても素敵でした。こどもめがねのご相談に立ち寄って欲しいお店だなぁとあらためて実感しました。

レンズメーカーも大切な師匠

メガネのレンズってどれでも同じ…もちろん全然違うんですよね。特にこどもめがねにおいてはできる限りクリアで良好な見え方を確保してあげたいと医療側もそう願っています。

ニコン・エシロールさんは主要レンズメーカーの一つで、私たちみるみるプロジェクトの活動にも深く共感くださっていて、この日も参加いただきました。

レンズメーカーだからこそお話できるレンズ設計情報など、視能訓練士も知っておきたいレンズ知識を丁寧に解説いただきました。メガネはついついフレームだけに意識が行きがちなのですが、実は光を曲げるレンズを正しく位置させる、そのためのメガネなんですよね。

連携とは、互いのリスペクト

いつもお話ししているのですが、こどもの眼を守り育てて心豊かな成長を充実していくためには、眼科(眼科医/視能訓練士)だけでは充分ではないです。人柄と技術の豊かなメガネ店、高い品質を提供するメーカーがお互いをリスペクトしながら情報交換し学びあっていくべき―この想いがみるみるプロジェクトの原点であり全てです。

初開催でしたが、とても充実したフォーラムでした。ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

保護者様が安心してこどもめがねを任せられるお店づくりを。お近くにみるみるSHOP加盟各店がありましたら、一度立ち寄られてみてください。

(参照)みるみるSHOP加盟店一覧 https://mirumirunet.com/list-optician/

平良美津子PROFILE

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー経験。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)にも積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。


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