2025年4月9日(日)第11回小児診療多職種学会(広島市)にて発表いたしました。
発表①園内視力スクリーニング検査
演題名「保育園/幼稚園内の視力スクリーニング検査と他職種連携/地域連携について」
筆頭著者&発表者 平良美津子視能訓練士(一般社団法人みるみるプロジェクト/大里眼科クリニック)
共同著者 鈴木 達朗、宮崎洋一、上里利香、野見山敬子、長尾真司、井上二三乃、辰巳貞子

これまで継続実施した保育園/幼稚園6園でのスクリーニング検査手法、結果とその後の眼科受診状況などについて発表しました。
6園全ての園で新たな弱視が見つかり、その割合は従来定説でいわれている(2%or2.5%)よりもとても高い率で見つかったことなどを報告しました。また、在園中(3年間)1回だけでなく、毎年継続的に実施する重要性についてもお示ししました。
私たちの園内検査は園との「多職種連携」です。実施している園の先生方(保育士/幼稚園教諭)に深く感謝申し上げます。
発表②治療用眼鏡に関するアクション
演題名「保育園/幼稚園内の治療用眼鏡装用促進アクションについて」
筆頭著者&発表者 鈴木達朗(一般社団法人みるみるプロジェクト)
共同著者 平良 美津子、金子和幸、秋山禎貴、佐藤秀昭、梅田将臣

視力検査実施の園において、次にテーマとなるのは「治療用眼鏡をかけた園児をどうフォローするか」という点にあると考えています。具体的には眼鏡をどう取り扱うか、園の先生方が困惑する事もあるようです。
特に破損や紛失を懸念する声が多いため、地元眼鏡専門店やメーカーとタイアップした園内体験会の実施などについて発表。また園職員意識アンケートの結果についても報告し、スクリーニング検査がもたらすお仕事上の観察眼の変化などについてもお話ししました。
弱視治療という医療は眼科だけで行われるものではないと学びました。眼鏡店やメーカーも積極的に子どもの現場に関われる/貢献すべき存在であると考えています。





2023年からスタートさせた園内視力検査活動は、おかげ様で福岡市内の各園からお問い合わせを多くいただいており、実績は合計13園のべ1,800名以上の検査実績になりました。実施することで得た知見や次の課題、広がる協力の輪など取り組んで良かったと思うことばかりです。
この場をお借りして、モデル園の園長先生はじめ保育士/幼稚園教諭の皆さま、視能訓練士の皆さま、監修の眼科医先生方、メガネのヨネザワ様はじめ眼鏡専門店皆さま、高知の創友宮崎洋一様/森澤友博様、オリエント眼鏡/名古屋眼鏡などメーカー皆さまに深く御礼申し上げます。
福岡市では令和7年度から園内簡易視力検査が義務化されます。ご相談や講習はお問い合わせフォームからご連絡ください。

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