読んで頂き、ありがとうございます!
視能訓練士の本武拓真です。
今回は、「学校健診後の眼科受診について」!
この時期は、学校健診後の子どもたちが多く来院されますよね!皆さま、お忙しい毎日をお過ごしだと思います。
現在、私は2施設の眼科に行っているのですが、そのうち、1施設は土地柄、子どもが多く、受付終了時間ギリギリで子どもたちのカルテが10冊くらい並んでいることも!
そんな忙しい外来の中で、皆さまはどんなことを意識されていますか?
このコラムを通じて、いろんな視能訓練士の方と交流していきたいと思っています。
下に進むと、コメント欄があります!
(画像参照)
どんどんコメントをお寄せください!
初めての眼鏡合わせの際は、眼軸長の話も!
私が意識していることの1つとして、「初めての眼鏡合わせ」や「眼鏡を持っているが当院で初めての眼鏡合わせ」の場合は、眼軸長の話も併せてするようにしています!
例)近視で初めての眼鏡処方
主訴:小4、席は前から3番目、黒板が見えにくくなってきた。
RV=0.3(1.5×S-1.5D)
LV=0.3(1.5×S-1.5D)
BV=0.5
※仮性近視の疑いはないものとします。
眼鏡処方時のポイントは?
本人へ:裸眼と矯正下で見え方を比べて、矯正下で見えやすくなることを知ってもらう・理解してもらう!
保護者の方へ:〇〇くん(ちゃん)の視力を測らせて頂くと、裸眼は片目で0.3、両目で0.5で近視の状態、レンズを入れたら(1.5)まで見えているので、視力の機能はばっちりだが、近視があることで裸眼ではぼやけて見えることをお伝えする!
子どもたちから、話を聞くと、クラスで眼鏡をかけている子も多いとのことで、眼鏡の見た目を嫌がる子は少ない印象です。もし、眼鏡に抵抗があった場合は、医師と相談をしながら、方針を決めるようにしています。
眼鏡の作成が決まった後は、
【眼軸長のことを併せて伝えておくことで】
・眼鏡作成後、しばらくして度数が進んで、眼鏡で見えにくくなった時に、本人・保護者の方から理解が得られやすい。
・眼軸長の話をしていないと、度数が進んだ際に、「眼鏡を作ったから目が悪くなった」という誤解を招いてしまうことも!
「今後の度数調整の際に、理解が得られやすい」、「20歳過ぎまでは見えにくくなったら度数を上げる必要がある」ということを知っておいて頂くと、保護者側と眼科側の両方にメリットが大きいので、私は初めての眼鏡合わせの際には眼軸長の話もお伝えするようにしています!
最後に
簡単ではありますが、今回は「学校健診後の眼科受診について」書かせて頂きました!
もうしばらく、子どもたちの受診が続くと思いますが、頑張っていきましょう!
皆さまからのコメントを頂けるとすごくありがたいです!どんどんお寄せください!
本武拓真PROFILE
視能訓練士歴7年目|FP2級|みるみるプロジェクトアドバイザー
国立大学病院で勤務後、2021年からフリーでの働き方を選択。
zoomを使ったオンライン勉強会・相談会を開講。個人眼科クリニック(2施設)での勤務、眼科・企業のHP記事執筆、セミナー講演なども請け負う。学会発表、執筆活動の経験多数あり。
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