眼の専門家から

子どもの眼の治療で大切なこと

小児眼科医からのメッセージ

小児眼科治療に取り組んで約50年

大里眼科クリニック 
前医院長 辰巳 貞子先生

小児眼科医

「とにかく早期発見が大切」

こどもの眼の発達は8~9歳までに完成されるといわれていますので、早期発見が何より大切です。視覚発達期のこどもの眼の異常は早く見つけて早く治療を開始し、正常な発達のルートに乗せることです。

子供眼鏡

例えば日常生活において、お顔を回したりあごを上げたり引いたりして物を見ようとすること(異常頭位)があったり、カメラに写ったお顔を見ると眼の向いている方向が違うような気がする、など、こどものちょっと気になるしぐさや眼の位置がおかしいなどがあれば、保護者のみなさんはこどもを出来る限り早く眼科受診させるようにお願いします。

眼の位置(=眼位)が内側に寄ったりしていても、周囲の祖父母などが「こどもはこんなもんだよ、大きくなったら治るよ」とアドバイスしてしまい、見逃されてしまう例も実際にあります。とにかく自分たちで判断せず、眼科受診をと呼びかけています。

こどもの「遠視」「近視」「乱視」は親からの遺伝の要素も大きいため、お父さんお母さんがこれら屈折異常が強い場合は、乳幼児健診や3歳児健診で小児科医に相談し眼科受診のきっかけ(紹介)を作ってもらったり、検査が出来る年齢(3歳前後)であれば一度眼科受診しておく事をお勧め致します。

「治療にはメガネが重要です」

弱視・斜視と診断されると、治療用のメガネが必要になります。
こどもの治療用のメガネは、網膜にクリアーな像を結ばせる事によって視機能の発達を助けるものですから、こどもがきちんとかけてくれなければ意味がありません。

子供眼鏡

メガネを注文してから出来上がるまでの間に、日常メガネをかけていない保護者さんは、100円ショップのメガネを保護者がかけて、メガネのお顔をこどもに見せておく事も大切です。

メガネが出来上がったら、機嫌の良い時を見計らってかけさせ
「パパ(ママ)と一緒ね~、かわいい~」などとおだててかけ始めるようにしてあげてください。

かけはじめが肝心です。こどもがかけてくれたら、「かわいいね~おりこうね~」とたくさん褒めてあげましょう。

「スマホやゲームについて」

スマホやゲームと弱視

ここ数年、小さな〇〇DSやスマホを使ってのゲームがこどもの成長にいろんな支障をきたすことが世界的に問題になっています。

私もここ数年、長時間のスマホによって斜視のなかった子に内斜視が発症して手術した例、内斜視や外斜視が増悪したり近視が異常な速さで進行する例を経験しています。

最近、スマホ依存症とかスマホ障害(眼科ではスマホ内斜視)が病名として確立しつつあるようです。
今後これは減ることはないのではと、とても心配です。   

斜視を治療中のこどもには特に、これらスマホやゲームをやらせないようにしましょう。
また、斜視でなくても、長時間続けて行うことは支障がありますので、30分でやめる、休憩する、外で遊ばせるなど、保護者の皆さんが意識していただけたらと思います。

辰巳 貞子先生
眼科医・弱視治療
フィッティングのプロからのメッセージ

毎日多数の調整をおこなっているこどもめがね専門店

メルック門司店 
店長 桑原 栄作

メガネ専門店

「お子様の明るい将来のための治療になると信じて」

子供眼鏡

弱視斜視治療と治療用めがねは、切り離せない関係にあります。これから治療に取り組まれる方々も、眼科・メガネ店に頻繁に通われることと存じます。

当店も多くの保護者様とお子様にご来店頂いていますが、保護者様の中には、最初は不安になられたり落ち込まれたりする方も少なくありません。

ですが、私たちメガネ店も多くのお子様と接するなかで、感動しています。メガネと治療を通じて親子の絆が深まっていく様子。「このレンズはどう違うの?」と聞かれる保護者様の真剣なまなざし。

視力の獲得を目指して、みるみるお子様が成長していく様子。「あのときから取り組んでよかった!」という数多くのお母様・お父様の笑顔。仕事を通じてこのように感動する、感動してもらえる。こんな嬉しい事があるでしょうか。

全国には優秀な技術をもつ誠実なメガネ専門店がたくさんあります。眼科と共に、メガネ店と共に、きっとお子様の明るい将来のための治療になると信じて、保護者の皆様が歩まれることを願っております。

「めがね選びについて」

お子様の治療は長期戦です。めがね選びはお子様の成長に寄り添えるものが何よりですね。

子供眼鏡

治療用めがね選びの重要なポイントは、「機能性」と「デザイン性」を高い次元で両立しているか、にかかっています。

「機能性」とは、丈夫さやしなやかさ、そして度重なる調整(フィッティング)への耐久性です。

以前のこどもめがねは「機能性」を重視した結果、頑丈だけれども見た目が良くない(=デザイン性が悪い) めがねがほとんどでした。

逆にここ最近登場したフレームは、デザイン性は優れていますが、機能性が不十分と言わざるを得ないものも多くみられます。 お子様の動きは本当に激しく、大人では考えられないような破損をしているものもあります。常に正しい位置で めがねをかけて下さるよう、購入後に繰り返す調整はメガネ店が最も技術を磨くべきところです。

親子で気に入って下さる「デザイン性」。
不具合や破損の可能性が極力少なく、繰り返しの調整に耐えうる「機能性」。
お子様の治療にとってバランスのとれためがねが一番と考えております。

調整(フィッティング)

大きくヨロイが開いたフレーム

調整(フィッティング)

元に戻せたフレーム

眼鏡メーカーからのメッセージ

1947年の創業依頼、鯖江からめがねを発信

オリエント眼鏡株式会社 
代表取締役 梅田 将臣

眼鏡メーカーからのメッセージ

子どものめがねを考え、作り続けている実績と万全のアフターサービスで安心を。

こども眼鏡生産工程

大人がかける眼鏡と、子どもがかける眼鏡の意味は全く違います。

子どもの眼鏡には、激しい動きへの対応と繰り返しの調整を可能にする高い品質が求められています。

同時にデザイン性を向上し、子どもがワクワクするようなフレームを提供していきたいと考えております。

鯖江国産メガネの品質が大きく見直されております。国産フレームの品質の高さ、繰り返し調整に耐えうるメタルフレームの良さを、ぜひ店頭にて体験してください。

格安プライスのお店が市場を多く占めるようになった現在、店頭に並ぶ商品の低品質化、販売員の知識・技術の低下があります。値段以外の部分で不安をもたれたことはないでしょうか?
他方、豊富な知識と万全のアフターサービスで、お子様や保護者の方が安心して頂ける眼鏡専門店があります。

こどもメガネ生産工程
子供眼鏡生産工程

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