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保護者/眼科医療機関/メガネ店/スクール…
どなたでも自由に活用可能なシートを提供しています。
今回は【パー2つぶん!眼の使いかた】シートです。
パー2つぶん!
眼に良いことって何かありますか?
眼に関わるお仕事をしている人は必ず一度は聞かれることだと思います。
特に子どもの眼についてはいつもご紹介している弱視斜視だけでなく、近年眼科学でも大きく取り上げられている近視の問題について関心が高まっていますよね。
(ちょっと寄り道)実は「眼に悪いこと」「眼に良いこと」と単純に伝えられるコトやモノは限定的です。なぜなら、眼とは何を指しているのか(裸眼視力?ドライアイ?網膜?眼のどこへの心配?)不明確な質問ですし、その人の眼の状態を把握しない状況で、あれこれと多くのアドバイスは出来ないものです。たとえば、「糖質カット食品は身体によいですよね?」と聞かれても、その方のいまの身体の状態によって全然違う答えになるかも知れません。糖は生存のために必須の栄養素である一方、糖尿病のようにできる限りカットしたいという方もいるでしょう。自己判断する前に必ず眼科受診をお薦めする理由はここにあります。
子どもの眼についても、基本的なことをお伝えすることが大切と考えています。
「眼がぐんぐん良くなるトレーニング!」と紹介できるものはありませんが、あらゆるお子さんが日常生活において注意すべき習慣はあります。生活習慣だけで全てが決まるわけではありませんが、こういう眼の使いかたをして欲しい!という注意点をシートにしています。
パー2つぶん離して見てね!は、辰巳貞子先生がいつも診察室で子どもたちと保護者様にお伝えしている生活習慣です。子どもの豊かな成長に読み書きはとても大切な時間ですが、ついつい姿勢が崩れがち。
このパー2つぶんという距離は、眼の調節力を必要以上に酷使しない最低限の距離という意味で大切です。日本眼科医会も30㎝以上離して見てね!と啓発しています。
正しい姿勢
みる距離を適切に保つことは、眼だけでなく「正しい姿勢」を保つことにつながります。
正しい姿勢は 集中力の持続 学習能力 の発揮に影響を及ぼすことが知られており、姿勢が良いと計算成績の結果が良くなるという具体的な研究報告もあります。
日本カイロプラティック徒手医学会誌2016年
啓発はみんなで
このシートは眼科院内活用はもちろん、メガネ店でも広く活用をお願いしています。「パー2つぶんだよ♪」と家庭での注意を呼びかけながら使ってください。
保育園幼稚園小学校放課後等デイサービスなど子どもに関わるあらゆる職種や場所でも同様です。
眼鏡処まどかさん(八王子)
八王子市の眼鏡店【眼鏡処まどか】さんはこのシート公開直後から積極的に店頭で活用くださっています。店長ご夫妻揃って子どもの眼や成長にとても関心高く、みるみるにも共感いただいています。
正しい姿勢は道徳論ではなく、心身の豊かな成長に大切なんだよとぜひ啓発くださいね。
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