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【子どもたちとの交流③】

こんにちは、視能訓練士の平良です。

私事ですが視能訓練士になって25年以上経ちました。子どもたち・患者様・保護者・眼科の先生・先輩後輩・業者さんとの出会いや交流のおかげで、いまの私があります。子どもたちの成長や発達を願う気持ちも、視能訓練士の仕事に喜びを感じるのも多くの人々との関わりから生まれました。

今回は、そんな喜びを与えてくれた、子どもたちとの関わりの想い出についてお話したいと思います。

【子どもたちとの交流①】過去コラム 【子どもたちとの交流②】過去コラムはこちら

“プロ野球選手になれないの?”

※守秘義務がありますので可能な範囲でお話します

眼科外来では様々なお子様と出会いがあります。その中のお一人から、こんな素敵なプレゼントをいただきました。弱視訓練に取り組む印象的なこの親子とのエピソードをご紹介します。

私はほとんどのお子様に“将来なにになりたいのかな?”と夢を聞いたりしています。この〇〇くんはプロ野球選手になることが夢だそうです。福岡はホークスが圧倒的な人気です。

ある訓練の日、〇〇くんが「お友達に、〇〇くんはメガネをかけているからプロ野球選手にはなれないよ!と言われたんだ…」とつぶやきました。「僕は野球選手になれないの??」とまっすぐに聞いてきました。

私は彼にお話しました。「プロ野球選手にきっとなれるよ!メガネをかけているかどうかは関係ないの。〇〇くんはきちんとメガネをかけて、訓練も頑張っていてこうやって病院にも通ってくれているから視力が伸びているよ。野球選手でも良いし、なんにでもなれるよ!」

こうお話しした〇〇くん、この日とてもキラキラした目で帰っていった姿がとても印象的でした。

子どもには無限の可能性がある

子どもには無限の未来、無限の可能性があります。プロ野球選手になりたい、ケーキ屋さんになりたい、eスポーツ選手になりたい…色とりどりの夢をもつお子様たちとお話しするのは私にとってとても幸せな時間です。

夢をつかみ取るための一つとして視力/両眼視機能の獲得に少しでも貢献できる視能訓練士というお仕事がとても好き。そう実感させてくれるのも眼科で出会うお子様たちです。

〇〇くん、素敵なプレゼントをありがとう。きっとお母様と一緒に作った素敵な時間があったのだろうと思います。

レジンの可愛いデザインのヘアゴム、毎日つけていますよ。


平良美津子PROFILE

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー経験。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)にも積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは、福岡県に住む廣田と申します。五歳息子が度の強い弱視で二年間視力に変化がありません。このまま視力が変わらない事はありますか?

    • ひろた様、コメントありがとうございます。またお子様が弱視治療中との事、我が子を想う親御さんのお気持ちお察しいたします。お尋ねの件ですが、医療はあまりに様々なケースがあり一括的にこう!というお応えはできかねます。誤解を生じたりすることも多々ございますので、受診されている眼科医療機関、もしくはセカンドオピニオンとしての受診眼科医療機関にてお尋ねください。宜しくお願い致します。

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