
こんにちは、視能訓練士の平良です。今回は、一般保護者様のよくある質問を元にお話しします。
異常なしでしたよ!
子どもの視力について、3歳児健診/就学前健診で要眼科受診と言われることがあります。また、みるみるプロジェクトが呼びかけているように保育園幼稚園などで周囲の大人が「眼科受診した方が良さそうだよ」と気がつきお奨めして眼科受診に至ることがあります。
眼科受診の結果思いがけず弱視が見つかり治療に取り組むケース、園児世代という早い段階で近視が見つかるケースなど様々ですが、意外と多いのは…

眼科で検査したら異常なしと言われました!何もないって。
というケースです。
中には、



心配して受診したのに異常なしでしたよ!もう気にしなくて良いんですよね
というお声も。
このように眼科受診の結果、視力について異常なしとされたパターンの保護者様にお伝えしたいことをお話しします。
“異常なし”は何よりハッピー
ここでは0~8歳くらいまでの子どもを念頭にお話しします。まず、眼科精密検査の結果“異常なし”と判断されることは何よりハッピーな事です。
決して



な~んだ、受診して損した
なんてとらえないでくださいね。
発熱して小児科に駆け込んだパターンと違い、
眼の成長が 現時点で順調かどうか
しっかり確認できたという意味ですから、とても素晴らしいことだとお考え下さい。
実は繰り返し/継続的なチェックが重要
子どもの眼、視力(みる力/両眼視機能)は6~8歳頃までに完成します。逆の言い方をすると、その頃まで成長し続けます。


例えば、4歳で見えにくさが疑われ眼科受診したとします。
異常なしとされた場合、それはあくまで現時点での異常なしです。
子どものみる力の発達曲線でわかるとおり、まだ成長し続けますので今後も必ず順調とは約束されていないのです。
実際に、この世代の視機能は完成を目指して発達途上という事もあり、まだまだ不安定。
様々な要素によってその完成を妨げる事もあるかも知れません。
一番大切なことは「繰り返し/継続的な受診によるチェック」です。
歯科を考えると分かりやすいかも?
このお話は、子どもの歯科を考えると分かりやすいかも知れません。4歳で虫歯なしとわかっても、それがずっと続くとは誰も思いませんよね。5歳や6歳になったら虫歯が出てくるかもしれない。
4歳で一度歯科受診したからもう受診しなくて良いよね、という発想にはならないのではと思います。
眼(視力/みる力)のチェックもこれと同じとお考え下さい。
実際に、「4歳で眼科受診したけど異常なしと言われました!」という保護者様にはこのようにお話ししています。



眼科できちんとチェックしてもらって本当に良かったですね!



半年後とか1年後とか、眼科で次回受診についてなにか指示ありましたか?



もし何も言われなかったら、こちらから「次はいつ頃受診したら良いでしょうか」と申し出てみてください。
小児眼科で
子どもの視力については一度「異常なし」とされても継続的なチェックが重要である事、ご理解いただけましたでしょうか?
私が学んだ師匠辰巳貞子先生の大里眼科クリニックでは、園児世代もたくさん来院していました。
初診ではなかなか検査の応じてくれないお子様(これもまた可愛い)は検査の練習をしてもらい次回また検査しようね!と繋げたり、念のため半年後ももう一度検査に来てね!とお話ししたり、繰り返しの重要性というものを学びました。繰り返しのなかで、その都度お子様の発達具合を確認したりもしています。




みるみるプロジェクトでは、保育園幼稚園での見えかたチェック活動にも取り組んでいます。
これは年2回、園に義務付けられている健康診断において実は視力検査も含まれているにもかかわらず、なかなか視力検査まで出来ないという園の実情があるため、視能訓練士として関われないかと始めたものです。
年2回×3年間(年少/年中/年長)=6回、なぜこんなに何度も行うかという理由も、この繰り返しと継続の重要性があるからです。


平良美津子PROFILE


北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー経験。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、有志らと一般社団法人設立。現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動にも積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。
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