MENU

【インタビュー】ハンドメイド作家Ritaさん

弱視訓練で用いられることがある「布アイパッチ」ご存じでしょうか?

※詳しくはこちらの〔視能訓練士平良のみるみる日記アイパッチってな~に〕参照ください

 この布アイパッチを独自に制作し活躍しているハンドメイド作家Ritaさんは、その完成度の高い作品を通じ、誰よりも子どもの眼の治療を応援しています。子どもたちや保護者さんとの交流によって培われたRitaさんの想いについてインタビューしました。(2021年5月リモートにて)


きっかけは趣味の延長?

みるみる:Ritaさんこのたびはプロジェクト直営通販サイト「みるみるSTORE」で作品の一部を販売させていただきありがとうございます。Ritaさんはずっとハンドメイド制作を手掛けてこられたのですか?

Rita:こちらこそ宜しくお願いします。いえ私はもともとハンドメイド作家ではありませんでした。花の柄の刺繍が入った服とか、何か一部に人の手が入ったような可愛らしい小物を自分の持ち物として好んで集めたり身につけたり、作られた物の“ファンの側”でした。

それと、コーディネートする事が好きでした。家族や友人に「この人にはどんな服・インテリア・小物が似合うだろう」と考えて提案したり、小物をプレゼントしたり。

もう一つ、将来の夢は美容師か保育士!と悩むほどこどもが大好きでした。こうしたいろいろな好み?趣味?の延長で今に至る、というイメージでしょうか。

偶然知った“アイパッチ”

私はメガネ好きでメガネ屋さん巡りなどもたびたびしていました。3年前、あるメガネ屋さんで、“アイパッチ”というものを知ったんです。もちろん“弱視”とか眼の治療などについてもそれまで全く知りませんでした。そのときアイパッチをした子と会ったのですが、その子が何とも可愛らしくて。

ただ…既製品のアイパッチで、色とか形がまるで大人がするようなものだったのが少し気になりまして。ネットで調べてみると、当時すでに手作りのアイパッチを作っている人が2人ぐらいいらっしゃいました。手作りアイパッチをしたお子さんの写真を見たのですが、本当にかわいい!そこから、“柄・形…おしゃれ感覚で使えるような可愛くてかっこいいもの、私も作りたい!何か力になりたい!”と凄く思ったんです。

私の母は、かつて本業でミシンを使ってた人でした。アイパッチを作ってみたい!という想いを相談するとよく話を聞いて理解してくれ、母は初制作に一緒に取り組んでくれました。技術も直伝です。どんなサイズ?どんな形がベスト?想いだけで始まり、何もかも手探りでした。

Instagramで始まった交流

ようやく出来た手作りアイパッチですが販売とかあまり考えていなくて、ただ知って欲しい!想いを伝えたい!とInstagramを始めました。それまでSNSは全くしていなかったのですが。最初の投稿はただ自分の想いを綴っただけのようなものになりました(笑)

※RitaさんInstagramはこちら

このInstagramが、ありがたいことに様々な人から依頼やご連絡をいただきました。SNS自体初めて、アイパッチ制作も初めて。一人から始めた場所なのに、本当に様々な人と出会うことになって…特に治療に取り組む親御さんから「ぜひ売って欲しい」「我が子に使いたい」とご連絡をいただくようになりました。

喜びのコミュニティ

親御さんとの交流は本当に嬉しいことばかりです。「届くのを子どもが楽しみにしてます」「実は親の私の方がもっとワクワクして待っています」「届きました!子どもと一緒にとても喜んでます!」とお子さんの笑顔の写真を送ってきてくださったり。まったく思いがけずというか、販売した後も「その後、視力が伸びました!」「眼科でアイパッチ褒められたんですよ!」など、素敵な報告をいただけるんです。

親御さんは様々な気持ちと戦っていらっしゃいます。そうした気持ちを打ち明けてくれて、Instagramの雰囲気を見て前向きな気持ちになる、励みになる、と言ってくださるので本当に嬉しいです。あるお子さんが「今日幼稚園でアイパッチとてもカッコイイね!と先生に褒められたよ」と誇らしげに帰って来た、なんてエピソードをうかがうと、みんなで治療に取り組むってなんて素敵なんだろうと思います。

Instagramがコミュニティになっていて、フォロワーさん同士の思いやりがとても温かいです。少なからず皆さん辛い想いをされているので、励ましあったりしているコメントが素敵です。これから治療を始めるお子さんも、写真を見て“あ!同じだね♪”と励みにもなっているようです。

みるみる:治療に取り組むコミュニティですね。とても素敵です。みるみるプロジェクトが目指す姿と共通しているところが大きいですね。これから治療に取り組もうとされている保護者さんとお子さんに、メッセージをお願いします

親御さんにも笑顔になって欲しい

Rita:眼の治療、子どもさんも頑張っていますが、何より親御さんも頑張っています。前向きになれるまでいろいろな気持ちとの戦いがあって、それでも愛情で前に進んでいらっしゃいます。私は、親御さんにも最高の笑顔になって欲しいと願っています。

お子さんたちにはいつも明るい気持ちで、キレイな景色を見ていて欲しいです。大人になったら、親子で頑張った日々を懐かしく振り返って欲しいと思います。

Instagramや販売を通じて、全国いろいろな親御さんとの交流があります。誰も気がつかないのでは…と一人ぼっちで始めたアイパッチ制作ですが、思いもかけない素敵なたくさんの交流にとても感謝しています。ありがとうございます。

みるみるプロジェクトは、弱視について調べるうちにたどり着きました。みるみるネット、とても分かりやすいですね。ぜひ多くの皆さんに見て欲しいと思います。


みるみるプロジェクトより:Ritaさんの作品は可愛らしい・カッコいいのはもちろん、しっかりと遮蔽できる機能・工夫がなされていて、よく研究されているアイパッチです。ご覧になった眼科医・視能訓練士からも高い評価を受けています。自らの出来る領域で親子を応援したいという想いもプロジェクトと共通するところです。ますますのご活躍を祈念しています。

※Ritaさんアイパッチを実際に手に取って見たレポートはこちら

〔視能訓練士平良のみるみる日記2020.10.12〕

【みるみるSTORE】 https://mirumiruproject.stores.jp/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次