弱視訓練・レッドペンシルトレーシングってな~に?【平良コラム】
こんにちは、視能訓練士の平良です。
今回は、弱視訓練で採用している「レッドペンシルトレーシング訓練」についてご紹介したいと思います。この訓練は、弱視・斜視のお子様の訓練に用いられるものですが、お子様に訓練するかしないかは受診されている眼科の指導に従ってください。
眼科に通い、治療用メガネを装用するなどしながら、鉛筆を持ってお絵かきが出来る3歳?~3歳半以降で訓練するというイメージです。
お子様の「読み書き」は、「視力発達のために」という目的のみならず、「認識する力」「考える力」「脳の発達」といった、成長全般のために行う訓練といえます。
私が小児眼科で師事した辰巳貞子先生は、特にこうしたお子様の成長全般のサポートを重視されています。幼い頃より字に親しみ、「読み書き」する習慣を楽しく身につけて欲しいという願いが込められています。
「レッドペンシルトレーシング」訓練は、「読み書き」のうち「書き」の入口です。形や線を認識して、鉛筆(ペン)に親しんでいきます。
アイパッチ訓練(片眼)の場合、両眼視訓練での場合などがありますので、詳しくは眼科の指示に従っておこなうことになります。
ぬり絵を使うのですが、写真の通り線に沿って一定間隔で●が付けられたものを使います。保護者様がマジックなどで●を付けてあげても良いです。
(写真ではわかりずらいかもしれませんが)赤鉛筆で●を囲み、次の●までの線をそのままなぞっていきます。
ちょっとわかりずらいので動画もご覧ください。
「一緒に くるっくるっぴ~ してみようか?」
●の間隔が詰まっていると時間がかかり難しいかもしれません。訓練の初めは●の間隔を空け、少ないものから訓練すると良いと思います。
毎日継続して取り組むことがベストなのですが、無理をさせてお子様が嫌がってしまってはいけませんね。保護者様から、
に留意しながら、楽しく取り組んでください。
レッドペンシルトレーシング訓練に使って頂けるぬり絵を、このホームページでダウンロード出来るよう、いま準備中です。公開された際はぜひご自由に活用ください。
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