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こどもの日、こどもの見え方

みるみるプロジェクト代表理事の鈴木です。エッセイ、とりとめもない内容確定。お忙しい方は読まないでください(笑)そのうち何か、このプロジェクトに至る想い/これからやりたいことなどお汲み取り頂ければ幸いです。

こどもの日

5月5日はこどもの日。こどもの日とは、1948年制定の祝日法によると「こどもたちの人格を重んじ、幸福をはかるとともに、お母さんにも感謝する日」とされているそうです。

私の浅い知識で恐縮ですが、中世西欧においては「こども時代」という概念はなく小さな人間という認識で、7歳ごろとなるともう労働力として狩りだされていたように聞いています。一人の人格が形成されるに至るこの大切な「こども時代」を教育上しっかりと認識し始めたのは18~19世紀だというのですからかなり驚きです。(本当かな?それっぽい俗説では?とも思いますが…)

逆に日本においては「七歳までは神のうち」という言葉があったとされ、こどもは神がかった存在とされていたとも乳児死亡率の高さに由来するともいわれているようですが、民俗学者の多くはこの言葉の存在自体を否定しているとも聞いています。

いずれにせよ、七五三や端午の節句といった伝統行事があるとおりいつの時代も我が子の成長を喜ぶ人々の存在があって、教育学など積み重ねられた英知の発展があり、現代に「こどもの日」として祝日があることの意味を思うと少し胸が熱くなる想いがします。

“こども時代”はいつまでか

さて話は飛びますが、みるみるプロジェクトでは「こどもの見え方見えにくさを周りの大人が気づいてあげませんか」という呼びかけを行っています。よく見えていることが当たり前ではないということに基づきます。

視覚発達期(8歳-10歳頃まで?といわれる)にその発達を阻害する弱視斜視とその治療。

でもそれだけではなく、近年急増している近視などの屈折異常も立派な「見えにくさ」の原因。こちらは「治療」ではないためややもすると軽視されがちです。眼科受診でチェックしよう/必要なメガネ(CLなどほかの視力補正手段も含む)は積極的にかけようというのが趣旨です。

では出生後、いつまでが“こども”と捉え、その見えにくさに気づいてあげると良いでしょう?

これは結構、いやかなり私たちの中でも議論するところです。6歳まで母子手帳…小学校卒業は12歳…小児科は一般的に15歳までらしい…中学卒業は15,16歳…新成人は18歳…従来の成人は20歳…大学卒業はストレートなら22歳…(笑)

私たちみるみるプロジェクトはこうした定義をする立場にございませんので、あくまで私たちがイメージする“見え方をチェックすべきこども年齢の上限は?”という意味で捉えてください。

鈴木の当初イメージ「少なくとも義務教育終了の15,16歳までですかね?」

成長・経験・学び

視能訓練士平良さんは、「あえて区切らなければならずざっくり言うべきなら、20歳ぐらいまでの皆さんが対象だと思っている」といいます。

彼女の着眼点は、何のために“見えにくさ”に気づいてあげるのかという点でした。

「鈴木さん、眼、よく見えることでどうなる/どうなって欲しいと考えてる?」ときどき、投げかけられます。将来の運転免許更新のためでしょうか?(弱視治療ではそれも重要だけれど)

一人の心豊かな人間として成長するために、いろいろな経験をして、学んでいくのでしょう?学校でなぜ学ぶのか、なぜ中学校高校その後の進学があるのか、それは第一に人格形成でしょう?そのための経験・学びの機会に、可能な限りはっきりものを見られる環境を整えてあげる。同じものを見るせっかくの機会、可能な限りしっかり情報をに認識して欲しいでしょう?

ベビー・キッズ時代。小学校。中学校。高校。その後の進学。それぞれの年齢年代で、私たちはいろいろなものを吸収してきましたね。見ることで得た経験はその中でもとても多くを占めます。一人の人格が形成される長い期間の中で、常にその子にベストな見え方を。心豊かな成長のために。

わたしもこの点を忘れないようにしていきたいと思います。

いろいろな人がいらっしゃいます。視覚障害を負った方、ロービジョンの方もいらっしゃいます。皆さんが、可能な限りベストな、がポイントですね。その方のベスト環境。


(関連記事 だいひょーすずきの一筆航路)

☆【国際子どもの本の日に想うこと】 https://mirumirunet.com/news/1268/

☆【視力矯正が大切、の経験その①】 https://mirumirunet.com/news/1600/

☆【視力矯正が大切、の経験その②】 https://mirumirunet.com/news/1610/

鈴木達朗PROFILE

千葉県船橋市出身/東海大学文学部卒。千葉県で当時珍しかったダイエーホークスファン。城島健司選手と同年生まれが誇り。新卒採用された建築塗装機器メーカーで1週間入社研修合宿⇒最終日に「明日福岡に着任しろ」の無茶辞令を経験。以来福岡県に在住。1年間のフリーター経験を経て眼科医療機器卸会社勤務。眼科医/視能訓練士など眼科医療現場の素晴らしさに触れると共にメガネ専門店の運営管理を経験。2020年6月より一般社団法人みるみるプロジェクト代表理事/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム事務局長/運営会員。

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