みるみるだいひょーの鈴木です。先日、福井県鯖江市を訪問しました。こどもめがねには日本の確かな品質のめがねフレームを、というお話です。
国産めがね産地“鯖江”
日本製めがねフレームの約95%は福井県で作られ、その中心地が鯖江市です。ここ10年、今治タオルと共に一大産地としてとても知名度が上がりました。眼科医療従事者にも一般消費者の皆さまにも本当によく知られる存在となりましたよね。
子どもの眼を守り育てる―そこに欠かせないこどもめがねには、品質において世界随一とも評価される産地鯖江のめがねがとても重要な存在です。
こどもめがねをお探しの保護者様はフレーム選びで悩まれることもあると思います。めがねフレームの品質をちょっと見ただけで見抜ける人はそれほど多くありません。実は品質の良し悪しは使っていくうちに差が出てくるものでもあるので…
この品質の違いは、素材/技術力/経験値の差、そして製造にかけられた手間ひまの差でもあります。日本製めがねがどのように作られているのか?鯖江にはこれまで10年以上訪問しています。ちょっとご紹介しますね。
佐々木市長に面会
鯖江市役所で佐々木勝久市長が面会くださいました。弱視斜視の早期発見早期治療の重要性と共に、みるみる手帳の紹介やプロジェクトの事業説明を行いました。
佐々木市長は熱心に耳を傾けてくださり、産地鯖江として子どもたちの眼を守り育てる理念にとても共感しますとお言葉をいただきました。鯖江市は早い段階から3歳児健診に屈折機器を導入されており、眼育さばえプロジェクトという事業活動を開始しています。基本理念が同じところにあり私たちとの高い親和性を感じます。まためがねのまち鯖江としての矜持と地域創生に対する強い意欲を感じています。
▷眼育さばえプロジェクト紹介ページはこちら(鯖江市HPより)
工程数200以上!めがね作りの手間ひま
フレーム製造現場を見学してまいりました。これまで10回以上経験していますが毎回見学のたびに発見があります。
めがねフレームの製造工程は本当に多く、200以上の工程が存在するといわれています。その多数の工程を1か所で全て完結できる工場はほとんどなく、「金型成形」「研磨」「塗装」「組立」など工程区分ごとにそれぞれの専門工場が分業している街、それが鯖江です。鯖江の街自体がフレーム工場だと表現する人もいます。
正直、ここで詳細まで紹介しきれないのですが…とにかくこの多数の工程、かけられた手間ひま、ほとんどが職人技による手作業が主体という製造現場の姿に圧倒されます。
日本の子どもたちに日本のめがねを
弱視斜視には治療用めがねが必要です。また現在とても増えている近視についてもすべての基本はめがね装用。こどもめがねが今こそ重要な時代と考えています。
小児眼科の現場からは「とにかくしっかりと装用できて信頼できるめがねを」との願いがあり、メガネ専門店からは「子どもに伴走してくれる確かな品質のめがねを提供したい」と求められています。
鯖江のめがねを、子どもたちにかけて欲しい。
私たちみるみるプロジェクトは、確かな品質のこどもめがねを応援します。めがね産業の方々のご参画も歓迎しています。
鈴木達朗PROFILE
千葉県船橋市出身/東海大学文学部卒。千葉県で当時珍しかったダイエーホークスファン。城島健司選手と同年生まれが誇り。新卒採用された建築塗装機器メーカーで1週間入社研修合宿⇒最終日に「明日福岡に着任しろ」の無茶辞令を経験。以来福岡県に在住。1年間のフリーター経験を経て眼科医療機器卸会社勤務。眼科医/視能訓練士など眼科医療現場の素晴らしさに触れると共にメガネ専門店の運営管理を経験。2020年6月より一般社団法人みるみるプロジェクト代表理事/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム事務局長/運営会員。
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