2022.10.24

ジェイキッズとの出会い


視能訓練士平良美津子のみるみる日記

こんにちは、視能訓練士の平良です。

先日オリエント眼鏡株式会社(本社鯖江市)のジェイキッズ JKids というこどもめがねフレームが日本メガネ大賞2023優秀賞を受賞しました。

参照)第26回メガネ大賞2023 受賞製品ページ https://www.ioft.jp/ja-jp/concurrent-events/award/winners.html#tech

【ブランド名】Jkids

【製品名】GR-25 弱視治療用こども専用フレーム

【製品説明】みるみるプロジェクト共同開発。弱視斜視治療においてSDGs「④質の高い教育をみんなに」を追求、小学校就学時の学習機会均等を重視する42□16(FPD58)サイズ。弱視治療の大多数を占める凸レンズ厚対応リム設計。

【製品コメント】「誰も取りこぼさない」ヴィジョンが明確。耐久性、子どもの個性や成長に合わせた可変性など具体的なアイデアが細部にまで盛り込まれている。製品寿命を少しでも長くする工夫がサステナビリティ観点からも○。

2023受賞モデルGR‐25 ※2023年中に発売予定
授賞式の梅田将臣社長

受賞対象となったGR‐25は私たちみるみるプロジェクト共同開発モデル。

実は、ジェイキッズというこどもめがねシリーズはみるみる手帳制作よりずっと以前から私自身も関わってきたフレームなんです。

今回は、このジェイキッズとの関わりとそれを通じためがね産地鯖江との関わりについてお話しします。

▷治療や検査結果に大きな影響

弱視斜視の治療にはメガネが必要です。

私が小児眼科を学んできた大里眼科クリニック(北九州市)と、一緒に治療用眼鏡に取り組んできたメルック門司店では本当に多くのメガネ処方箋と治療用メガネの販売が行われてきました。

メガネを適切なフィッティング状態でかけ続けることが出来るか否かは、治療や検査結果に大きく影響を及ぼします。

メルック門司店はお子様へのフィッティング技術がとても高く、治療現場の私たちが願う上質のフィッティングメンテナンスを続けてくれています。

上質のフィッティング技術を実現するには、メガネ店スタッフさんの技術力はもちろんですが、実はその技術力を生かせる品質の高いメガネフレームが必須です。

こどもめがねの理想は、約2か月に1回は店頭でフィッティング調整を行っていくことだと考えています。

このように度重なる調整にも耐えられる強さ(=耐久性)、わんぱくに扱うことも多いこどもめがねに相応しい適度な弾力性、破損の少ない信頼性など総合的な性能の高さが求められます。

こどもめがねジェイキッズ共同開発に参画したメルック門司店桑原栄作店長
求められる品質は大人用以上
こどもめがね専門店の技術者が納得する品質のジェイキッズ
ここまで曲げるか?という技術も
▷プロジェクトはジェイキッズ改良から始まった

ジェイキッズはかなり昔から存在(当時は九州限定発売)するこどもめがねフレームでしたが、かつてはそれほど評価できない品質でした。

どうも破損も多いし耐久性も低く、プロ(メルック門司店桑原店長)が「自信を持って提案できない」と消極的評価でしたし眼科外来でも同様の感想でした。

2014年頃、このジェイキッズを「本物の品質にしたい。徹底的に現場の意見をください!」と製造元メーカーさん(オリエント眼鏡)が大里眼科をわざわざ見学に来てくださり、弱視治療現場を見て感動してくださいました。

眼科/メガネ専門店/眼鏡メーカー、そしてそれらを繋ぐ鈴木さん(現みるみるプロジェクト代表)による連携した仕事はここから始まったのです。

鯖江市での打ち合わせ

様々な要望/意見を出し合い、改良モデルは早々に出来ました。

モデル発売後も逐一眼科外来やメルック門司店での確認を繰り返しましたが、破損率は極端に少なく、繰り返し調整する桑原店長からも「これなら不安なく技術の腕がふるえます」とたいへん良好な評価。

この結果を受け、2017年オリエント眼鏡からジェイキッズは全国発売開始されました。

こどもめがねジェイキッズのモデルGR10
モデルGR10
めがね産地鯖江製
産地鯖江のこどもめがね品質管理風景
品質管理レベルの高さも国産ならでは
2017年視能矯正学会に出展
▷外来でみる上質なフィッティング

私は眼科外来で、来院患児と最初の挨拶をとても大切にしています。

「こんにちは!今日もよく来てくれたね、嬉しいよ!」とお声かけする際に真っ先にチェックしているのはメガネのフィッティング状態です。

来院前に必ずメガネ店に立ち寄って調整してから来院してもらうように呼び掛けていますが、「あ、しっかり適切にフィットしているなぁ」と安心するときはジェイキッズ(または兄弟ブランドの ライツ REIZ)であることが本当に多いです。

お子様は率直。適切でしっかりしたフィッティングのメガネはお子様自身にとっても気持ちの良いもので、言葉に出さなくても感覚的にわかっているようです。

こうして気持ちの良い状態であると、お子様は両手で丁寧にかけ外ししてくれているので感心します。

片手で外して型崩れした際はまた調整するわけですが、優秀なメガネ店さんはそのときかけ外しについてもきちんと何度も指導してくれています。

メガネの取り扱い方法について繰り返し説明してくれるお店はやはり心から信頼できます。

定期調整の継続こそ専門店の信頼
説明力も技術力と考えています
▷ジェイキッズご覧ください

製造販売元のオリエント眼鏡さんは、ジェイキッズ専用ホームページを展開されています。

こどもめがねをお探しの保護者様は、一度ご覧になってメガネ選びの一つとしてご参考にしてください。取扱い店舗一覧ページもあります。

ジェイキッズ JKids専用ページ https://jkids.jp/

オリエント眼鏡さん、日本メガネ大賞2023受賞おめでとうございます。

2021、2022のグランプリ2年連続受賞に続き偉業達成ですね。

技術的にも経済的にも難易度の高い取り組みに本気で取り組んでくれている企業姿勢に心から敬意を表します。

品質と技術をきちんと理解くださる取扱店舗がさらに増えること、治療に取り組む患児に愛用されることを心から応援しています。

こどもめがねジェイキッズのベストセラーGR18
モデルGR18
こどもめがねジェイキッズのベストセラーGR18
モデルGR18
つよくてやさしい日本のめがね
つよくてやさしい日本のめがね
鯖江市内オリエント眼鏡本社
受賞は社員さんのモチベーションとのこと

平良美津子PROFILE
眼科で勤務する視能訓練士平良美津子

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー経験。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動にも積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。

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