メガネ専門店さんの“みるみる手帳の使い方”
全国で活躍されているメガネ専門店の皆さんこんにちは、みるみる手帳制作監修の視能訓練士平良です。
みるみる手帳は弱視斜視と診断された患児保護者の方のための管理手帳として、2020年9月現在、全国280件以上の眼科医療機関で活用されています。
このみるみる手帳は、保護者・眼科だけでなく、治療用眼鏡の販売・メンテナンスにあたられていらっしゃるメガネ専門店さんにも記載頂く手帳となっております。これはみるみるプロジェクトの枠組み「保護者・眼科・メガネ専門店・眼鏡メーカーの切れ目ない支援連携の輪」という理念のもと、そのように設計致しました。しかし、みるみる手帳は眼科でしか配布されない事を基本ルールとしていますので、見本であってもメガネ専門店の皆さんにプロジェクトから直接お渡しする事はできません。
メガネ店さんも大切な繋がりの輪の中に
そこでここでは、メガネ専門店さんにみるみる手帳の書き方についてご理解を進めて頂くため、解説したいと存じます。出来る限り1件でも多くのメガネ専門店さんに知って頂き、手帳を交付された保護者さんが来店された際には必ずご記載頂くよう、お願いしたいと思います。
-みるみる手帳の基本構成-
この手帳の基本構成は大きく分けると以下のようになっています。
- ・みるみる手帳とは、手帳の使い方
- ・おうちの人からあなたへ P3※保護者記載
- ・眼についての医療情報・解説 P5~19
- ・メガネ専門店 記録表 P21~22※メガネ店記載
- ・みるみるステップ P24 ※メガネ店記載
- ・子どもの眼の成長記録、眼科受診メモ P27~34※眼科記載
- ・眼科医療機関の連絡先 P35※眼科記載
- ・メガネ専門店の連絡先 P36※メガネ店記載
眼科定期受診と同様に、メガネ専門店さんも定期的に通い長くお付き合いしてゆく存在、という基本的な考え方に基づいて制作しています。
-記載ページ詳細解説-
“メガネ専門店の連絡先” P36
子育て世代の保護者様は毎日多忙ですので、「どこで買ったか忘れてしまった」という声も実際多いです。購入やフィッティング調整で立ち寄られた店舗がどこだったのか、店員さんの名刺やSHOPカードなどを貼る・記載してあげるなどして下さい。“いざ連絡したいというときに便利だった”という保護者さんの実際の声を多数頂いています。私たち眼科側にとっても便利でした。
“メガネ専門店記録表” P21~22
購入・調整・修理の履歴を記入して下さい。また、お店によっては保証などもあると思いますので保証内容や保証期間についても記入があると、その後の眼科におけるメガネ処方などもスムーズでした。
保護者さんとお話しして気づいた、特に重要なポイントは…
①弱視斜視治療用眼鏡の保険適用の場合、購入領収書の日付記載がとても喜ばれます。保険適用は患児年齢や〇年に1回、などの条件がありその確認がのちほど必要になるケースがとても多いからです。「前回何日の日付でしたか?」と保護者さんから問い合わせを受けた、というご経験のあるメガネ店さんもいらっしゃると思います。
②調整などの来店時に保護者さんとの会話からヒアリングした内容や、お子様の様子など気が付いた事は記入頂けると助かります。
- (例)購入から1か月経過したがまだまだ本人装用を嫌がるとの事
- (例)フィッティング調整するとニッコリとご機嫌に装用してくれた
これらのさりげない情報も、検査や訓練にあたる眼科側としてはとても助かります。
“みるみるステップ” P24
このページは、購入後もメガネ専門店さんに通うことを楽しんで欲しい、という想いから制作しました。みるみる手帳にはみるみるちゃんシールが添付されていますので、調整来店などのたびにその日付記載とシールを貼ることをお願い致します。なおみるみるちゃんシールを無くしてしまっている場合のため、何でも良いのでお店側でもかわいいシールを準備しておく、など対応頂けますと嬉しく存じます。メガネ専門店さんに通う、という事が当たり前になりますように。
-メガネ専門店さんのご協力を-
みるみるプロジェクトは、斜視弱視治療に取り組むお子様・保護者様への支援連携プロジェクトです。治療は眼科だけでは完結できません。治療用眼鏡の販売や調整・アフターフォローにあたっていらっしゃるメガネ専門店さんのご協力なしには良い治療は進まないと考えております。みるみる手帳記入のほど、よろしくお願い申し上げます。
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