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弱視訓練・字ひろい訓練ってな~に?【平良コラム】

こんにちは、視能訓練士の平良です。

今回は、弱視訓練でよく使用されている「字ひろい訓練」についてご紹介したいと思います。この訓練は、弱視・斜視のお子様の訓練に用いられるものですが、お子様に訓練するかしないかは受診されている眼科の指導に従ってください。

眼科に通い、治療用メガネを装用するなどしながら、おおむね4歳以降で訓練するというイメージです。

お子様の「読み書き」は、「視力発達のために」という目的のみならず、「認識する力」「考える力」「脳の発達」といった、成長全般のために行う訓練といえます。

私が小児眼科で師事した辰巳貞子先生は、特にこうしたお子様の成長全般のサポートを重視されています。幼い頃より字に親しみ、「読み書き」する習慣を楽しく身につけて欲しいという願いが込められています。

「字ひろい訓練」は、「読み書き」のうちまず「読み」の方の訓練です。

アイパッチ訓練(片眼)の場合、両眼視訓練での場合などがありますので、詳しくは眼科の指示に従っておこなうことになります。

いろいろなやり方、使い方がありますが、ここでは一例をご紹介します。

目次

■お名前の文字を見つけよう!

字ひろい訓練は、特定の文字を見つけたら、赤鉛筆で丸を付けて塗りつぶそう!という訓練です。親子でゲーム感覚で取り組めます。

「今日は たいらみつこ の【た】と【い】を見つけてみようね!」

  すると…こんな感じです↓

このページはまだ終わりではありません。翌日には、

「今日は【と】の字をさがしてみようか?」

と、同じページを使っていきます。

このように繰り返しの訓練で、このページが全部塗りつぶされたら、次のページに行けますね(^-^)

字ひろい訓練は、なるべく小さな文字に移行していくことが望ましいので、次ページはこれより少し小さなフォントのページになります。

毎日継続して取り組むことがベストなのですが、無理をさせてお子様が嫌がってしまってはいけませんね。保護者様から、

  • 毎日が無理であれば1日おき、など
  • 「良く出来たね~、すごいね♪」と声かけしてあげる
  • 集中力が続かないこともあるので、1日3分、5分と時間を決めて行う

に留意しながら、楽しく取り組んでください。

字ひろい訓練に使って頂けるページを、このホームページでダウンロード出来るよう、いま準備中です。公開された際はぜひご自由に活用ください。

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