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~こどもめがねが結んだ記憶と絆~学生インタビュー

こんにちは、視能訓練士の平良です。

視能訓練士は創設50年を迎えた眼の医療専門職。

前回に引き続き視能訓練士養成校で学ぶ二人の学生さんインタビューをお届けします。

実はお二人とも、幼児から弱視治療で関わらせていただいている患児さん。

2歳3歳の頃から治療眼鏡と一緒に歩んで来られました。

いまや頼もしく成長されたお二人と、

治療眼鏡を担当してきたメルック門司店さんを交えた対談です。

RさんとKさんと桑原店長さん

※ご本人は顔出し了承済みですが当方判断により仮名/お顔はぼかしています

目次

メガネ屋さんと15年以上

平良:お二人とも2歳3歳の治療開始時から長いお付き合いになりましたが、同時にメルック門司店とも15年以上になりますね。

Rさん:わたしはメルック門司店で最初の治療眼鏡をつくってから、歴代何本もこちらでつくっています。

初めてつくった頃の記憶はハッキリしていないのですが、ずっと調整で通っているので物心ついたときにはメルックに来るのが当たり前になっていた、という感じですね。

Kさん:わたしも同じです。ここに来るのが日常的。歴代のメガネを今日持ってきたのですがどれも懐かしいです。

歴代のメガネたち

桑原さん:わたしも懐かしいです(笑)

大事にとっておいてくださっているんですね、嬉しいなぁ。先セル(=耳にかかる部分)の曲げ方で「あ、これ私が手がけた眼鏡だ」と分かります。

わたしはメガネ業界に入ってほとんどの期間こどもめがね販売に従事してきました。

ほんの2、3歳だったお客様が通ってくださるうちにみるみる大きくなり

  • 成人したよ!
  • 社会人になったよ!
  • 子どもが生まれたよ!

なんてケースも増えました。

意外と知られていないかもですが、きっと全国でこういうお子さんとメガネ店の出会いと歩みのドラマがあるんです。

幼少でも感性でわかる差とは

平良:眼鏡処方に立ち会う視能訓練士の立場で、桑原店長のメルック門司店のフィッティング技術は高く信頼しているのだけれど、お二人は子どもの頃実際どうでした?

Rさん:眼鏡をかけはじめた頃の記憶は本当、あんまりはっきり覚えていないんですけど、このお店に来るとき「あのおじさん(店長)に当たると良いな」と子供心に毎回思ってました(笑)店長に調整してもらうと気持ちよさが違うんです。そこは幼少でもはっきり感じてました。

Kさん:私も最初の方の記憶って曖昧ですけど、店長本当に凄いなとその差に驚いたのは学生になってからかも。

学校が遠いので、今のメガネはその近くのメガネ店さんで調整してもらうことがほとんどなのですが…言いにくいけど店長と全然気持ちよさが違う(笑)

メガネを綺麗に洗浄してくださったりするのですがどうも…調整技術は店や人によって差があるんだなと本当にわかります。違うお店に行って知った凄さですね。

Rさん:私も同じ!比べてしまうのは失礼かもしれませんけど、正直顔や感覚で感じる技術の差は本当に歴然としてます。一つわかったのは、大人向けの眼鏡には技術が高そうだけれど必ずしもこどもとか学生に対しての技術は違う分野なのかなと思いました。

桑原さん:それは本当に嬉しいお言葉です。仕事のモチベーションとして「技術を毎日磨こう」「技術の差でお客様に喜んでもらおう」と思っていますが、実際「本当に伝わってるのかな」と思うことも多いので(笑)そんな幼少期から違いを感じてくださるととても励みになりますね。

眼鏡は使いかた次第でどうにでもなります。

丁寧な扱い方であれば数か月など比較的長い期間良好なフィッティングが保てますが、片手で外したりを繰り返せばすぐフィッティング不良になります。調整来店の際に「どう?気持ちよくなった?こうして丁寧な使いかたをすると、気持ちよさが続くんだよ」と購入後も繰り返しお伝えしていく工夫をしています。

円滑な治療に欠かせない技術

平良:フィッティングが気持ち良い、って弱視治療には本当に大切な要素です。治療眼鏡はとにかく「適切な位置でかけ続けること」が大前提なわけですが、子ども自身が「気持ちいい」「これをかけていたい」と思ってくれないとどうにもなりません。

桑原さん:そうですね。子どもは忖度がないですから、その鋭く繊細な感性でそう感じて、いつも納得している状態でないとかけ続けられない事もあると思います。

Rさん:店長辞めないでくださいね、ずっとこどもめがねで活躍していて欲しい!

Kさん:眼鏡って奥深いですよね。店長はどこで習ったんですか?

桑原さん:フィッティング技術は教材とか講師の先生もいらっしゃるようですが、基本的に「これが完璧」「これが完成形」というものはないと思っています。私もいまでも創意工夫ですね。やり方もいろいろ変えてきたり変遷がありました。フレームの素材や特性も変わっていくし、子どもたちのお顔も個性があり時代変化もありますし。

それともし私の技術に特長があるとすれば、可能な限り短時間に!という努力はあったかも知れません。夏休みなど繁忙期は一日60組以上の調整来店がありましたから、お一人にかけられる時間は限られます。その中でしっかり眼科受診も治療も円滑なフィッティング調整が必要…結構それで鍛えられたかもしれませんね(笑)

平良:眼科視能訓練士から見て、技術の高いお店の見分け方があります。眼科検査では眼鏡を外したりかけたりする機会がありますが、そのとき眼鏡を丁寧に両手でかけ外ししているお子さん。ああ、良いお店に通っているんだなと思っています。フェアに言って、桑原店長が担当したお子さんは丁寧に扱っています。フィッティングが良いだけでなくて、来店のたびに教えてくれているんだろうなとわかりますよ。眼鏡店の方々にお伝えしているのですが、技術はお店自身が評価するのではなくてお子さんが評価するものですよね。

Rさん:私たちまだ視能訓練士学生ですが、そういう目線で工具とかフレーム素材とか聞くととても面白いです!

Kさん:視能訓練士になるならこういう眼鏡事情までよく知ってる視能訓練士になりたいなと思います!

お二人とも今日はありがとうございました。眼鏡店プロの皆さんも子どもの眼を守り育てる大切なパートナーです。みるみるSHOP加盟店にも協力してもらって、これからも一緒に学んでいこうね!


平良美津子PROFILE

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、一般社団法人みるみるプロジェクトを有志らと共に設立。検査/訓練に立ち会った患児はのべ7万以上。現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動に積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。

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