こんにちは、視能訓練士の平良です。
私事ですが視能訓練士になって25年以上経ちました。子どもたち・患者様・保護者・眼科の先生・先輩後輩・業者さんとの出会いや交流のおかげで、いまの私があります。子どもたちの成長や発達を願う気持ちも、視能訓練士の仕事に喜びを感じるのも多くの人々との関わりから生まれました。
今回は、そんな喜びを与えてくれた、子どもたちとの関わりの想い出についてお話したいと思います。【子どもたちとの交流①】過去ブログはこちら
◆“書く”から感じる成長の喜び
※守秘義務がありますので可能な範囲でお話します
弱視/斜視治療や訓練のお子様には、眼科に継続的に来院してもらいます。2,3歳から受診がはじまり5,6歳…と通われる年月のなかで、その子の目覚ましい成長を感じることがこの仕事の喜びでもあります。
とても嬉しいことに、外来でお手紙やプレゼントをいただく事があります。いろんな年齢の子がおもいおもいのお手紙をくれてとても励みになります。いただいたものは全てアルバムに大切にとっています。
励みと同時に、その子の素晴らしい成長が垣間見えるんですよね。
3歳半くらいの子が、可愛らしい折り紙にこんな☆の絵を書いて手渡してくれました。この☆が書けるなんて、徐々に「みる力」が付いてきたのではないでしょうか。なにより、「書いてみる」ことを実践してくれて嬉しいです。
こちらは4歳半ばくらいだったでしょうか、絵と文字を書いてくれました。何ともこの子の気持ちが嬉しく、そしてしっかり訓練してくれているんだなぁと感じます。
こちらも4歳を過ぎた子からいただきました。一瞬??となりましたが、よく見るときちんとマス目に入るように一生懸命書いてくれています。まだ年齢的にも文字そのものを書くというより、マス目に入るように…という成長がとても嬉しいですね。
5歳を超えた子からいただきました。眼の検査してくれてありがとう、なんて視能訓練士としてこれ以上の言葉ってないのでは…と思います。絵と文字、どちらもしっかり書いてくれていますね。私も手渡されたとき、どの子にも感謝と「よく書けてるね!〇〇ちゃん凄いやん!」とめいいっぱい褒めています。みんな眼をキラキラさせて応えてくれます。
◆“書くこと”
お子様の「読み書き」は、「視力発達のために」という目的のみならず、「認識する力」「考える力」「脳の発達」といった、成長全般のために行う訓練といえます。
私が小児眼科で師事した辰巳貞子先生は、特にこうしたお子様の成長全般のサポートを重視されています。幼い頃より字に親しみ、「読み書き」する習慣を楽しく身につけて欲しいという願いが込められています。
お子様の伸びやかなおもいおもいのお手紙。素敵な訓練でもあり、その結果でもあり、その子の心の窓でもあるという…みんな、ありがとうございます!何とも幸せな、仕事の喜びです。
弱視訓練の紹介過去記事
〇自宅でできる弱視訓練のご紹介 コロナ自粛…子供たちと笑顔で過ごそう!https://mirumirunet.com/news/197/(2020.04.22平良コラム)
〇弱視訓練・字ひろい訓練ってな~に?https://mirumirunet.com/news/250/(2020.05.20平良コラム)
〇弱視訓練・レッドペンシルトレーシングってな~に?https://mirumirunet.com/news/262/(2020.07.26平良コラム)
〇弱視訓練“硬筆帳訓練”ってな~にhttps://mirumirunet.com/news/378/(2020.08.26平良コラム)
文責:平良美津子(一般社団法人みるみるプロジェクト 視能訓練士)
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 【子どもたちとの交流①】過去コラム 【子どもたちとの交流②】過去コラムはこちら […]